私の家は約5年前み棟上げをしました。
そうなんですね!どうでしたか?
実は棟上げの際に餅まきを行いたいと思っていたのですが、準備や流れがいまいち分からなかったんですね。で、結局やらなかったのですが。
そうでしたか。事前に計画を立てておけば、問題なく餅まきを楽しめるはずですよ!
最近は餅まきをする家庭が少なくなっていますが、私たちは鉄筋の建物で、棟上げのためにわざわざ足場をそのままにしてもらいました。家族で餅を投げたり、集まった人たちも大いに盛り上がりました。
「もう一度やりたい!」
「とても楽しかった!」
と参加者からは喜びの声が上がっています。
この記事では、棟上げの際の餅まきについて、その意義や具体的な準備方法、実際にかかった費用などを詳しく紹介します。
ぜひ、この情報を参考にしてみてくださいね。
棟上げ式での餅まきの伝統的意義とは?
「棟上げ」と聞くと、「餅まき」の習慣を思い浮かべる人が多いですが、この風習にはどのような意味があるのでしょうか?
実は、これは古くから伝わる「儀式」の一部です。
儀式と聞くと少し大げさに感じるかもしれませんね。しかし、その背景を簡単に説明します。
餅やお金をまく行為は、「散餅銭(さんぺいせん)の儀」として知られ、悪運や災害を払う目的で行われてきました。
「餅まき」という言葉は地域によって「餅投げ」や「せんぐまき」とも呼ばれています。
この習慣は、近隣住民への挨拶やこれからの縁を願う意味合いも含まれており、地域コミュニティを形成するための大切な行事の一つとされています。
棟上げの他に、地元の神社の祭事で餅まきが行われることもあります。実際に、私の近所の神社でも毎年秋の祭りで餅まきが行われています。
なぜお餅が使われるのか、その理由を説明しましょう。
お餅を使う理由とは?
神道ではお餅が非常に神聖なものとされており、その丸い形は神器である鏡に見立てられます。鏡餅もこの考えに基づいています。
そうして、散餅銭の儀においてお餅が使われるのは、その神聖さからです。
お正月に神社で見かける鏡餅も、この古い伝統が反映されているのです。
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上棟式で餅まきは必要?
友人が上棟式で餅まきをしなかったと聞いて、それが普通なのか疑問に思いました。
実は、上棟式での餅まきは必須の行事ではありません。
実際、最近では餅まきを省略するケースが増えています。その背景には、経済的負担や準備の手間、天候に左右されること、案内の準備、場所の制約、安全性の問題など様々な理由があります。
また、餅まきの風習自体を知らない人も少なくないため、行うかどうか迷うこともあります。
私たちの家族も最初は餅まきをするかどうかで迷いましたが、母の「一生に一度の上棟式で記念に餅をまくと良い思い出になる」という言葉に背中を押されて実施することに決めました。
準備は大変でしたが、実際に行ってみると、それが大正解でした!餅を投げた我々だけでなく、餅を拾いに来た親戚や地元の人々もとても楽しんでいて、その喜ぶ顔を見ることができて本当に幸せでした。
このような共有の喜びが、上棟式の餅まきの魅力の一つですね。
上棟式の餅まき、餅はどう準備する?
上棟式で餅まきを行う際、どのようにして餅を準備すれば良いのでしょうか?初めて大量に餅を用意するので、少し不安に感じています。
ご安心くださいね。事前に餅屋さんに注文をしておくと、スムーズに準備が進められます。
通常、餅まき用には一袋に紅白の餅を一つずつ入れることが一般的です。加えて、上棟式特有のお鏡餅と四隅餅も用意すると良いでしょう。
お鏡餅は通常、棟梁が持ち帰りますし、四隅餅は餅まき開始時に最初に投げるものです。
我が家では、多くの人に拾ってもらうため、1斗3升(約19.5kg)の餅を用意しました。これにはお鏡餅と四隅餅も含まれ、紅白餅を一個ずつ入れた約420袋を準備しました。これは一戸建ての上棟式には十分過ぎる量です。
天候によるキャンセルや延期の可能性がある場合は、餅屋さんとキャンセルポリシーを事前に確認しておくことが重要です。私たちが利用した餅屋さんでは、当日の12時までに連絡をすればキャンセルや延期が可能だと言われました。
自分で餅を丸める場合は、衛生面に特に注意してください。他の人が食べるものですから、衛生管理を徹底しましょう。
新しい診療所の上棟式で餅まきを行います。現代では珍しいこの行事を非常に楽しみにしています。お餅もたくさん用意しています。
上棟式で餅以外に投げるアイテムは?
上棟式の餅まきで、お餅だけではちょっと物足りないですね。他にどんなものを投げるといいでしょうか?
通常、餅まきではお餅が中心ですが、他にも投げるものは多くあります。
おひねり(お金)
特に人気が高いのは、おひねりです。5円玉や50円玉を赤い布で包むのが一般的です。赤手ぬぐいや吹き流しなどを購入する際、おまけで赤い布の端切れがもらえることが多いです。この布を用いて、はさみを使わず手でちぎってお金を包みます。はさみで切ると縁を切るとされるためです。投げる金額は夫の年齢や縁起の良い数字を選び、硬貨を一つずつ袋に入れて投げやすくしました。これにより拾いやすく、すぐになくなることが多いです。
お菓子
お菓子は子供たちに大人気です。一つずつでは軽くて飛ばしにくいため、複数個を一つの袋に入れて重みを出しました。これにより、後方にいる子供たちにも届くようになり、この戦略は大成功しました。主に駄菓子を中心にさまざまな種類を用意しました。
さらに、カップ麺やパン、インスタントスープ、味噌汁など、さまざまなアイテムを投げることもあります。我が家ではカップ麺を投げたことがあり、「カップ麺が飛んできてビックリしたけど、すごく嬉しかった」という声も多く聞かれました。
地域や状況によって投げるものは異なるため、ハウスメーカーや地元の慣習に相談するのも一つの手です。
上棟式での餅まき、餅以外にも必要なものは?
上棟式で餅を投げるだけでなく、他にも準備すべきアイテムが存在します。
吹き流し
吹き流しは、屋根の頂点に設置され、四方の神様への敬意と工事の安全を祈願する意味が込められています。この吹き流しがあることで、「今日は餅まきの日だ」と周囲に伝える役割も果たしています。最近では、なかなか手に入らないこともありますが、結納品を扱うお店やお茶屋さんで見つけることが可能です。
赤手ぬぐい
赤手ぬぐいは、工事現場での使用が一般的で、怪我をした際に血が目立たないように配慮されています。また、これを用意することで工事の安全を願う意味合いもあります。使い勝手によっては、同様の目的で赤いタオルを使用することもあります。
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ビニール袋
餅まきイベントに参加する人々の中には、餅を持ち帰るためのビニール袋を持参しない人もいます。特に餅まきに初めて参加する人には、持ち帰り用のビニール袋を提供すると好評です。
さらに、餅まきイベントでは安全対策が非常に重要です。空から餅が降ってくるため、事故を防ぐための配慮が必要です。例えば、子供たちが安全に楽しめるよう特定の時間を設けるなどの工夫が求められます。おやつを投げるときは、「子供だけ前にどうぞ」と呼びかけることで、安全に楽しむことができます。
これらのアイテムを事前に用意することで、上棟式の餅まきをより安全で楽しいイベントに変えることができます。
上棟式の餅まき、かかる費用はどれくらい?
上棟式での餅まきには様々なアイテムが必要ですが、その費用はどれくらいかかるのでしょうか?
ここでは餅まきのための総費用について詳しく解説します。
餅まきに必要な準備は手間がかかるだけでなく、その費用も気になるところです。一般的な相場は20,000円から50,000円程度とされています。
田舎では多くの参加者を想定して3斗のお餅を用意することがありますが、参加者が少ないと予想される場合は3升のみ用意することもあるようです。
たとえば、以下のような会話があったことがあります。
営業「棟上げで餅まきをされますか?」
私「面白そうですね、やってみたいです!」
営業「ただし、その場合は費用が20万円ほどかかります」
私「そんなにかかるなら、やめておきます」
この金額には餅まき自体の費用だけでなく、上棟式で大工さんたちに提供する弁当やお酒なども含まれているため、かなり高額になることがあります。
上棟式の餅まき、基本となる事項のまとめ
上棟式で行われる餅まきについて、その由来や現代での実施方法をまとめてみました。
元々、上棟式での餅まきは、建物に住む人々の厄を払うために行われるとされています。拾った餅が厄を持ち去るとされていますが、必ずしも行わなければならないわけではありません。一般的には、餅まきで紅白の餅を一つずつ入れた袋を用意し、お鏡餅や四隅餅も準備するのが通例です。
餅以外にも、おひねりやお菓子、さらにカップ麺やパン、インスタントスープ、インスタント味噌汁なども投げることがあります。加えて、吹き流しや赤手ぬぐい、ビニール袋など、投げるアイテムではないが必要とされるものもあります。
一般的に餅まきにかかる費用は20,000円から50,000円です。
この情報から、餅まきの準備が個人でも可能であることがわかります。もし機会があれば、これらの情報を参考にしてください。
餅まきを行うことで、参加者の笑顔が見られるのが何よりの喜びです。この特別な瞬間を楽しんでくださいね。