一人暮らしのキッチンには、意外とトースターがないことがあります。
その理由を尋ねると、次のような答えがよく返ってきます。
買う予定だが、まだ買っていない
キッチンが狭くて置くスペースがない
気に入るデザインが見つからない
それぞれ事情が異なりますが、心配する必要はありません。トースター以外の道具でも、食パンを美味しくカリッと焼くことができます。
それでは、トースターを使わずに食パンを焼く7つのテクニックをご紹介します。
トースターなしでも食パンを美味しく焼く7つの方法
トースターがなくても、以下の7つの手段で食パンを美味しく焼くことができます。
魚焼きグリル
オーブン機能付き電子レンジ
餅焼きグリル
石油ストーブ
ホットサンドメーカー
ホットプレート
私のお気に入りはフライパンで焼く方法です。トースターがなかった時代、私はいつもフライパンでパンを焼いていました。
ただ、道具や環境、好みの味に個人差があるので、いくつかの方法を試して自分に合った焼き方を見つけるのがいいでしょう。
ベストな焼き方はフライパン
フライパンで食パンを焼く利点は次の通りです。
- どの家庭にもある道具で使いやすい
- 片付けが簡単
- 焼くのが早い
フライパンで焼くと、外はカリッと、中はもっちりとした食感に仕上がります。焦げ付き防止のテフロン加工のフライパンなら、どのサイズでもOK。鉄のフライパンも使えますが、取り扱いには慣れが必要です。
フライパンでの焼き方:
食パンを置く
中火で約1分半、フライ返しで押さえながら焼く
裏返してさらに30秒焼く
パンの中心部に焼き目がつきにくいので、フライ返しで押さえながら焼くのがコツです。また、バターやオイルを使って焼くこともできますが、油を使いすぎるとカリッと焼けないので控えめに。
フライパンで焼く際の注意点
フライパンを使うことをおすすめしていますが、以下の点には注意が必要です。
ピザトーストのような具をのせるレシピには適していない
一度に複数枚を焼くのは難しい
フライパンで焼くと片面しか焼けないため、ピザトーストなどでチーズを溶かすのは難しいです。フライパンのサイズによっては一度に焼ける枚数が限られるため、大食いの場合は複数回に分けて焼く必要があるかもしれません。
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魚焼きグリルを使ってトースター不要でパンを焼こう
魚焼きグリルは、ガスコンロに内蔵されている魚調理専用の装置です。実家でお母さんが鮭やサンマを焼いていたのを覚えていますか?
魚焼きグリルは300℃を超える高温を生み出せるため、フライパンよりもカリッとした焼き上がりを楽しむことができ、パンをより美味しく感じる人もいるでしょう。
ただし、一人暮らしのアパートやマンションにはグリルがないこともあるため、ある場合に限っての方法です。また、IHコンロや電気式のロースターでも同様の効果が期待できます。
魚焼きグリルでパンを焼く手順
パンを網に並べ、1分ほど焼く。
裏返してさらに1分焼く。
オーブンのように予熱の必要がなく、短時間で焼き上がるのが特徴です。
魚を焼く際には水をトレイに入れますが、パンを焼くときには不要です。ただし、パンの水分が飛びやすいので焦げには注意しましょう。網の上にアルミホイルを敷いてからパンを置くと、グリルを汚さずに済みます。
魚の匂いがパンに移ることを心配するかもしれませんが、焼いている間に発生する水蒸気が匂いを抑えてくれるので問題ありません。ただし、焼き終わった後に放置すると匂いが移る可能性があるため、早めに取り出しましょう。
また、強力な加熱力があるため、少し油断するとすぐに焦げる可能性があります。忙しい朝には不向きですが、時間に余裕があるときに活用するのが良いでしょう。
餅焼き網で食パンを美味しく焼く方法
お正月に使う餅焼き網で、実は食パンもおいしく焼けるんです!
多くの家庭では、トースターがないときにガスコンロに餅焼き網を置いてお餅を焼きます。この網を使って食パンを焼くと、餅がふくらむくらいの高火力で焼き上げられるため、カリッと香ばしく焼けます。
新しく購入するなら、セラミック製の焼き網がおすすめです。遠赤外線効果で外側はカリカリに、中はモチモチの食感に仕上がります。網目も食パンにおいしそうな焼き目をつけてくれるので見た目も良いです。
魚焼き網でも代用可能なので、持っている場合はそれでも構いません。
餅焼き網をガスコンロに置いて弱火で熱します。
食パンを網に載せ、片面を1分ずつ焼きます。
裏返すときは、フライ返しではなく菜箸や割り箸を使うのがベストです。
火力が直接伝わるため、焼いている間は目を離さず注意しながら焼きましょう。
餅焼き網ではピザトーストのように具をのせたパンを焼くのは難しいです。具材が網に落ちてくっつく可能性があります。また、火力が直接伝わるため、食パンがすぐ焦げてしまうことも。そのため忙しい朝には不向きで、他の作業をしながらの調理には注意が必要です。
電子レンジのオーブン機能で食パンを焼くコツ
一人暮らしでは、トースターがなくても電子レンジは持っている人が多いでしょう。レンジは弁当や牛乳の温めなど、日常的に使うため新生活の必需品としても人気です。しかし、オーブン機能は意外と使われずに眠っていることも。これを使って、簡単に美味しいトーストを焼ける方法をご紹介します。
電子レンジに焼き網または焼き皿をセットします。
焼き皿に食パンを置き、「トースト」モードで加熱をスタート。
加熱途中で扉を開け、食パンをひっくり返し、再度加熱します。
オーブン機能では基本的に表面しか焦げません。途中で裏返すことで、均一な焼き色がつきます。
カリッと焼くための裏ワザ
通常の方法でも十分美味しく焼けますが、カリッとした食感に仕上げたい場合はこの方法を試してください。
オーブン機能を240℃に設定し、5分間予熱します。
予熱が終わったら、庫内に霧吹きで湿気を加えてから食パンをセット。
再び240℃で5分焼きます。
高温と庫内の湿気の組み合わせで、外はカリッと、中はふんわりとしたトーストが出来上がります。
オーブン機能で焼く際のデメリットは時間がかかること。通常のトーストモードでも焼き上がるまでに7分程度かかる場合があり、予熱を含めた方法を使うと合計で10分程度かかります。時間がかかる分、電気代も高くなるため、コスト面での負担が気になる方は注意が必要です。
ホットプレートでカリッと食パンを焼く方法
ホットプレートはお好み焼きパーティーで大活躍するアイテムですが、普段の一人暮らしでも使い道はたくさん。意外と知られていないかもしれませんが、この便利なプレートで食パンも美味しく焼けるのです。
フライパンで焼いた時のように、カリッとした食感を楽しめます。フライパンが使えない場合の代替としても使えます。
ホットプレートで食パンを焼く手順:
ホットプレートを最大温度で予熱します。
食パンを並べます。
片面を1分焼いてから裏返し、もう一方も1分ほど焼きます。
バターや油は敷かずに焼くのが一般的です。ホットプレートの温度は250℃前後に達するため、砂糖が多い食パンは焦げやすくなるのでご注意ください。
ホットプレートで焼く際の注意点:
ホットプレートはサイズが大きく、使用しない時は収納場所に困ることが多いです。通常はキッチンの収納やシンク下に片付けられますが、毎回出し入れするのが面倒な場合もあります。そのため、ホットプレートでの食パン焼きは、緊急時や一時的な解決策として使うのが適しているでしょう。
ホットサンドメーカーで食パンを焼く工夫
ホットサンドメーカーのブームで購入したものの、あまり使わずに押し入れにしまいこんでしまったことはありませんか?もしそのままになっているなら、ぜひ日常的に食パンを焼くアイテムとして使ってみてください。コンパクトなサイズなので、狭いキッチンでも活躍します。
使い方はとてもシンプルです。取扱説明書に従い、2枚の食パンを用意して、お好みの具材やジャムを挟んで焼くだけ。余ったカレーを挟めば即席カレーパンになるなど、アレンジは無限です。
ホットサンドメーカーの利点
電気式のモデルなら、セットすれば自動で焼けるため、忙しい朝にも便利です。
ホットサンドメーカーのほとんどが2枚の食パンを使うため、少食の人には少し多すぎるかもしれません。また、機種によっては8枚切りの食パンにしか対応していない場合も。一方、直火式のモデルには、1枚で焼けるものも登場しています。
石油ストーブで食パンを焼くアイデア
石油ストーブは昔ながらの暖房器具で、冬の家庭でよく使われてきました。懐かしい暖房器具を利用し、食パンを焼くこともできます。ただし、ファンヒーターのように上部が熱くならないタイプでは不向きです。
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石油ストーブでの食パンの焼き方
ストーブの火がしっかり燃えていることを確認しましょう。
ストーブの上に食パンを直接並べます。
火傷に注意しながら、菜箸などを使って食パンを裏返します。
この方法で焼いた食パンは独特な風味が楽しめますが、いくつかの注意点があります。
石油ストーブでの焼き方のデメリット
石油ストーブは冬限定の暖房器具なので、他の季節では使えません。夏にわざわざストーブを出して食パンを焼くのは現実的ではないでしょう。
衛生面の心配もあります。炉がどのように使用されているかによっては食品調理に適していない場合もありますので、清潔に保つことが重要です。
トースターがないときの食パンアレンジ術
トースターがなく、フライパンや魚焼きグリルもない場合、生のままの食パンを食べるのはちょっと抵抗がある方もいるかもしれません。そんなときは、以下の方法でアレンジして楽しんでみましょう。
惣菜パンを温める要領で、食パンも電子レンジで簡単に温められます。800Wの電子レンジなら1枚につき20秒、600Wなら30秒未満が目安です。温めすぎるとしぼんでしまうので注意が必要です。事前にバターやジャムを塗っておくと、温める際に味が染み込んでさらに美味しくなります。
小さい頃に食べたことのある揚げパンを思い出してみてください。パンの耳で作った簡単なおやつを応用して、食パン全体を揚げてみましょう。180℃に熱した油でサッと揚げ、粉砂糖やきな粉、シナモンシュガーをまぶしてお好みにアレンジすれば、手軽に美味しい揚げパンが楽しめます。
トースターを置くスペースがない場合は、ポップアップトースターが便利です。縦型の溝に食パンを入れ、焼き上がると自動で飛び出すタイプで、コンパクトなため省スペースで使えます。焼き時間も短く、忙しい朝には最適です。ただし、具材をのせたトーストは焼けないため注意が必要です。デザインもおしゃれで、キッチンに馴染むためインテリアとしてもおすすめです。
これらの方法を使って、トースターがなくても様々な方法で食パンを美味しく楽しめます。
トースターがない場合の食パンの焼き方まとめ
トースターがない状況で食パンを美味しく焼く方法は以下の7つがあります。
魚焼きグリル
電子レンジ(オーブン機能付き)
餅焼き用の網
石油ストーブ
ホットサンドメーカー
ホットプレート
中でもおすすめなのはフライパンを使う方法です。一人暮らしを始めた最初の5年間、私はフライパンだけで食パンを焼いていました。しかし、ある結婚式でいただいた引き出物のカタログギフトから象印のトースターを選んで以来、フライパンを使うことがほとんどなくなり、トースターひとすじになりました。壊れたらすぐに新しいものを購入するほど愛用しています。
結論として、毎日食パンを食べるならトースターを購入するのが最も便利です。より高品質なモデルを選べば、さらに満足感を得られるでしょう。次に買い替えるときは、バルミューダのトースターを狙いたいと思っています。