冷蔵庫マットは、冷蔵庫を設置したあとでも後付けできます。
ただし、重量のある冷蔵庫を1人で持ち上げてマットを差し込むのではなく、調整脚などを確認して安全に移動させることが基本です。
この記事では、すでに冷蔵庫を使っている人向けに、マットをあとから敷く手順や2人以上で作業する理由、電源を抜いたあとの注意点、サイズと床材に合った選び方をまとめます。
メーカーや機種によって移動方法や再通電の条件が異なるため、自己流で動かす前に確認しておきたいポイントも紹介します。
冷蔵庫マットをあとから敷くことは可能|安全なやり方が基本

冷蔵庫マットは、冷蔵庫を設置したあとでも、いったん冷蔵庫を移動できれば後付けできます。
ただし、冷蔵庫を置いたまま無理に持ち上げてマットを差し込むのではなく、調整脚などを確認したうえで安全に移動させるのが基本です。
「もう設置してしまったから遅い」と買い替えまで諦める必要はありませんが、重量のある冷蔵庫を扱う作業なので無理は禁物です。
設置済みでも冷蔵庫をいったん前へ動かせば後付けできる
すでに使用している冷蔵庫でも、設置場所からいったん手前へ動かして床を空ければ、その位置へ冷蔵庫マットを敷けます。
冷蔵庫マットをあとから敷くときは、冷蔵庫の下へマットを押し込むのではなく、冷蔵庫を移動してから敷くと考えると作業のイメージがつかみやすいです。
日立の公式案内でも、掃除などで冷蔵庫を動かす場合は、脚カバーを外して調整脚を床から浮かせ、冷蔵庫をゆっくり手前へ引き出す方法が示されています。
土曜の午前中、「少しだけ浮かせれば入るかな」とマットを片手に冷蔵庫の前で悩む場面もありそうですが、ここで力任せに進めるのは避けたいところです。
後付けで優先したいのは、マットを差し込むことではなく、冷蔵庫を安全に移動できる状態を先につくることです。
機種によって調整脚や移動用車輪の仕様は異なるため、作業前には使用中の冷蔵庫の取扱説明書も確認してください。
1人で持ち上げて差し込まず2人以上で作業する
大型の冷蔵庫を1人で持ち上げながら、その隙間へマットを滑り込ませる方法は避けるのが安全です。
日立は冷蔵庫を前後に動かす際、重量があるため必ず2人以上で作業するよう案内しています。
冷蔵庫の底へ手や足を入れて支えようとする作業も、けがにつながるおそれがあるため避けてください。
「数センチだけなら1人でも動かせそう」と感じることもありますが、冷蔵庫は動き始めたあとに姿勢を立て直しにくく、床側にも負担がかかります。
本体を持ち上げることに力を使うより、調整脚を上げて移動できる状態にすることが先です。
2人でゆっくり前後方向へ動かし、床が空いてからマットを敷く流れを基本にしてください。
冷蔵庫を安全に動かしてマットを後付けする手順

冷蔵庫マットを後付けするときは、調整脚を上げ、床を傷つけないよう冷蔵庫を移動し、マットを敷いてから元の設置状態へ戻します。
ポイントは、横へ無理にずらさず、使用中の機種に合った方法で動かすことです。
電源プラグを抜く場合は、作業後の再通電条件もメーカーや機種ごとに確認しておきましょう。
調整脚を上げて横にずらさず前後方向へゆっくり動かす
作業を始める前に、冷蔵庫の周辺と移動する床を掃除し、動かす途中で小さなゴミや砂を引きずらない状態にします。
日立の案内では、脚カバーを外し、調整脚が床から離れるまで上げてから冷蔵庫を手前へゆっくり引き出します。
移動中にドアや棚が動かないようにしておくことも、作業しやすくするポイントです。
冷蔵庫を横方向へ無理にずらすのは避けてください。
日立は前後以外へ動かす場合に床保護用の板やマットを敷くよう案内しており、シャープの一部機種では移動用車輪を横方向へ動かせないとされています。
マットを敷くために位置を少し変えたい場合でも、まずその機種がどの方向へ移動できる設計なのかを取扱説明書で確かめるのが先です。
床が空いたらマットを設置し、冷蔵庫をゆっくり元の位置へ戻して調整脚を再び床へ固定します。
最後にがたつきがないかを確認し、丈夫で水平な状態へ戻して作業を終えます。
電源を抜く条件と再通電までの時間は取扱説明書を確認する
冷蔵庫を大きく移動する場合は、メーカーの手順に電源プラグを抜く工程が含まれることがあります。
ここで気をつけたいのが、電源を抜いたあと、いつ差し直すかは全メーカー共通ではないことです。
日立は、移動などで電源プラグを抜いた場合、設置後10分以上経過してから再接続するよう案内しています。
一方、シャープの一部取扱説明書には、移動や運搬のあとでも設置後すぐに電源プラグを差し込めるとする記載があります。
「冷蔵庫を動かしたら必ず10分待つ」と一律に覚えるのではなく、使用中の機種の取扱説明書を優先してください。
夕方に作業を終えて、「もう電源を入れていいのかな」と迷ってから説明書を探すより、移動前に再通電の条件まで確認しておくとスムーズです。
冷蔵庫マットの後付けは、マットを敷いた時点ではなく、冷蔵庫を安定させて正しい条件で再通電するところまでが一連の作業です。
後付けする冷蔵庫マットはサイズと床材を見て選ぶ

後付け用の冷蔵庫マットは、対応容量の表示だけでなく、冷蔵庫本体の大きさと設置する床材まで確認して選びます。
「500L用だから大丈夫」と容量だけで決めず、実寸と床の条件を照らし合わせることが失敗を防ぐポイントです。
床によっては薄いマットではなく、メーカーが厚さ1cm以上の丈夫な板を案内しているケースもあります。
容量だけで決めず冷蔵庫本体と脚が収まる寸法を確認する
冷蔵庫マットには対応容量の目安がありますが、最終的には冷蔵庫の幅・奥行とマットの実寸を確認してください。
たとえば、エレコムのポリカーボネート製HA-RMMは700×700mm、厚さ2mmで、450~550Lの冷蔵庫が目安です。
同じエレコムでもPVC製HAWRM01Mは約700×650mm、厚さ約2mmで、500L以下が目安になっています。
| 製品 | 素材 | サイズ | 対応容量の目安 |
|---|---|---|---|
| エレコム HA-RMM | ポリカーボネート | 700×700×2mm | 450~550L |
| エレコム HAWRM01M | PVC | 約700×650×2mm | 500L以下 |
| 山善 CFM-6570 | PVC | 幅65×奥行70×厚さ0.2cm | 製品寸法を冷蔵庫と照合 |
同じ500L前後でも、冷蔵庫の横幅や奥行、脚の位置まで同じとは限りません。
夜に通販サイトを見ながら「容量が合っているから、これでいいか」と注文したくなるところですが、先に冷蔵庫の寸法を測るほうが確実です。
少なくとも冷蔵庫本体と脚がマットの範囲内に収まるかを確認してから購入してください。
冷蔵庫マットを敷いても、床の傷やへこみを完全に防げるわけではありません。
山善も、床材や載せる物の形状などによって効果が異なり、傷やへこみを完全に回避する製品ではないと案内しています。
床材によっては薄いマットより厚さ1cm以上の板を選ぶ
冷蔵庫の床保護は、どの家でも薄い透明マットを選べばよいわけではありません。
日立は、じゅうたんや畳、フローリング、塩化ビニール製の床などで変形や変色のおそれがある場合、厚さ1cm以上で冷蔵庫の脚がしっかり載る板を敷く方法を案内しています。
パナソニック公式通販でも、変形や変色のおそれがある床では厚さ1cm以上の板を使う案内があります。
市販の冷蔵庫マットを選ぶ前に、まず冷蔵庫メーカーが使用中の床材について何を案内しているか確認してください。
床材側の注意事項も見落とせません。
パナソニックの床材情報では、カーペットや床マットの裏面材が床表面へ溶着する場合があると案内されています。
床を守るために敷いたマットが床へ影響するケースもあるため、マットの素材と床材の相性を確認してから設置することが大切です。
「透明ならどれでも同じ」と見た目だけで決めず、冷蔵庫と床の両方に合う方法を選びましょう。
冷蔵庫マットをあとから敷くなら無理に持ち上げず安全を優先する
冷蔵庫マットは設置後でも後付けできますが、冷蔵庫を1人で持ち上げて差し込む方法は避け、メーカーの移動方法に沿って作業するのが基本です。
調整脚を確認し、2人以上で前後方向へゆっくり動かし、床を空けてからマットを設置してください。
マット選びでは、対応容量だけでなく冷蔵庫の実寸と床材も確認します。
床の種類によっては、市販の薄いマットではなく厚さ1cm以上の丈夫な板が適する場合があります。
電源プラグを抜いたときの再通電条件も機種ごとに異なるため、作業前に取扱説明書を確認しておくと安心です。
無理に横へずらす、1人で持ち上げる、再通電時間を自己判断するといった作業は避けてください。
まず冷蔵庫の型番を確認し、説明書で調整脚・移動方向・電源の条件を調べるところから始めれば、後付け作業の手順が整理できます。

